マインドファック映画欄

主にサスペンスやマインドファック系の洋画の紹介、たまに雑記を少々

マインドファック『ミッション:8ミニッツ』

ミッション:8ミニッツ [DVD]

一秒ごとに数を観よ

ミッション:8ミニッツ

2011年公開

監督 ダンカン・ジョーンズ

脚本 ベン・リプリー


出演 ジェイク・ジレンホール
   ミシェル・モナハン
   ヴェラ・ファーミガ
   ジェフリー・ライト

仮想空間を舞台にした作品は「マトリックス」等を始めとして少くありません。
しかし本作『ミッション:8ミニッツ』はそこに一石を投じた名作として、認知されるべきでしょう。

ストーリー

  • 列車の爆破テロに巻き込まれる「悪夢」から目が覚めたコルター・スティーブン大尉は、謎の組織に知らない部屋に閉じ込められていた。そして組織に解放を条件にある装置の試験者になることを要求される。
    その装置は過去のデータを参考に作られた精巧な仮想空間に8分だけ「タイムスリップ」できるというもので、先程コルターが見た「悪夢」はこの装置によるもので、先日実際にあった列車の爆破テロ基づいたイメージだという。
    組織はこの装置でコルターに爆破テロの犯人特定のため、また列車の事件直前のにタイムスリップし、爆発前に爆弾の場所と犯人の見つけ出すように迫り、コルターはしぶしぶそれを了承。再び「悪夢」へと入っていく。8分というリミットでクリアできるまで同じ時間を何度でも…。というもの。

まず始めに念押ししますと、この「タイムスリップ」という表現は正確ではありません。何せ向かうのは「造られた」仮想空間なのですから。
しかしこの空間には異常なほどの現実味があるのです。中の人間は全て装置で入るたびにコルターの動きに合わせて反応を変えますし、携帯も車外の人物にちゃんと繋がります。つまりさして現実と変わらないのです。
恐らく組織は何かオーパーツ的な技術を使って装置を作ったのでしょう。
じゃないと「既存のデータで作った箱モノから未知のデータをサルベージする」なんて荒唐無稽なプランが通るわけがありません。

そんな作った当人達ですら把握しきれていない危険地帯で、8分という余りにも短いタイムリミットの中、繰り返し何度も列車に向かい証拠を捜すコルター、彼が消耗しきった精神の末、行った「ある」選択は、仮想空間という前提すら覆す、まさかの展開に繋がっていきます。

そして、その選択に向かうまでのコルターの己が境遇を全て受け入れての成長は必見です。

TSUTAYA

amazonインスタント・ビデオ

Googleプレイムービー