『スティング』 ~傑作に「古さ」はない!!~
相棒 いっちょカモろうぜ
スティング
1973年公開
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
脚本 デイヴィッド・S・ウォード
出演 ポール・ニューマン
ロバート・レッドフォード
ロバート・ショウ
チャールズ・ダーニング
現在でこそ騙し騙されるのトリックサスペンスは定番のジャンルになっていますが、
本作『スティング』はその先駆けとも言えるでしょう。
ストーリー
- 若手詐欺師フッカーが知らずに大物ギャング、ドイル・ロネガンの金に手を出してしまい、その報いに師のルーサーを殺されてしまう。そして彼は逃亡と報復を兼ねてシカゴの大物詐欺師ヘンリー・ゴンドーフの元へ転がり込み、共にロネガンを騙す為に大掛かりなトリックを仕込むのであった…。
元々私は「華麗なるペテン師たち」というケーブルテレビの番組をよく見ていまして、
その中で使われている騙しのトリックの元ネタが『スティング』であると聞き、興味を持って視聴したんですが、
「華麗なるペテン師たち」どころではありませんね、一度見るだけでどこかで見たことあるトリックやハッタリがチラホラと…、つまり私達が観てる作品の多くがギャンブルネタや騙しネタの参考にこの『スティング』を使っていたんです。
例えば「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部におけるダービーとジョセフ・ジョースターのあえて相手の名前を間違えてイラつかせるやり取りは正に映画序盤のヘンリーとロネガンの掛け合いそのもの。
内容そのものに関しては、そのスケールの大きすぎるトリックが魅力。
人材、場所取り、そして念入りさ、一人の人間を騙すのにここまでやるのかと思えるほど。
比較的古い映画にも関わらずここまで目が離せなかった映画も久しぶり。
今なお、オマージュが多い理由もわかります。