マインドファック映画欄

主にサスペンスやマインドファック系の洋画の紹介、たまに雑記を少々

『フォーン・ブース』 ~傑作に舞台の大きさは関係ない!~

フォーン・ブース [DVD]

電話を切れば 殺される

フォーン・ブース

監督 ジョエル・シュマッカー

脚本 ラリー・コーエン

出演 コリン・ファレル
   キーファー・サザーランド
   フォレスト・ウィテカー

 

最近、低予算で映画を作る秘訣は撮影場所を限定し、そこでいかに物語を盛り上げるか、という事と話に聞きました。
ならば本作『フォーン・ブース』もかなりの成功例と言えるでしょう。(この映画自体は低予算ではないですが…)


何せストーリーの大半が電話ボックスの中で展開するのですから。

ストーリー

  • 自称やり手のメディア・コンサルタントのスチュワードことスチューが携帯の電池切れから寄った電話ボックスで謎の男に電話越しに「ボックスから出れば殺す」と脅しをかけられ様々な要求を迫られる、というもの。

徹底的に電話ボックスにこだわった81分は詰まらないどころか、限定された空間におけるスチューの考えられた対応のおかげで、痒いところに手が届くが如き面白さを堪能させてくれます。
しかもどんな方法で脱出を試みてもことごとく失敗に終わる展開は実にスピーディーで嫌でも盛り上がることでしょう。

さらに犯人の要求も独特でスチューに「これまでの自分の秘密をさらけ出せ」というもの、つまりはスチューに自分の思う暗い部分を素直に人前で懺悔しろというのです。
人間にとってありのままを出すのがいかに苦痛で恐ろしく、そして重要かというテーマを含んでいる所も本作の魅力の一つです。

TSUTAYA

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