マインドファック映画欄

主にサスペンスやマインドファック系の洋画の紹介、たまに雑記を少々

マインドファック『アイデンティティー』

アイデンティティー コレクターズ・エディション [DVD]

ここに集まったのではない
ここに集められたのだ

アイデンティティー

2003年公開

監督 ジェームズ・マンゴールド
脚本 マイケル・クーニー
出演 ジョン・キューザック
   レイ・リオッタ
   レベッカ・デモーネイ

ストーリー

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大雨のなか、事故や川の氾濫などで、あるモーテルに偶然集まった11人、
外との連絡が繋がらない状態で、雨が過ぎ去るのを待つ彼らだったが、そのなかの一人が突然何者かに襲われ惨殺される、そしてその側には、何かの暗号のように、泊まっていたモーテルの部屋のキーが置かれていた…。
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田舎のモーテルでの殺人事件から始まる謎を追う、ミステリーサスペンス。
スリードか何重にも仕組まれており、始め殺人ミステリーと思わしておいて、実はスプラッター系サスペンスでした、ときて、実は怪奇ホラーだった、という具合に、何が何だかと訳がわからなくなる構成を敷いて、ストーリーの先読みを徹底して妨害する仕様は清々しささえ感じます。
しかし、こうコロコロとジャンルチェンジを謀るにも関わらず、本作にはそれほどストーリーを通しての違和感は感じません。
それ理由としては、第一に「モーテルでの殺人劇」というコンセプトを一貫して崩さない、手堅い作りであること、
そして、第二にそれまでの無茶苦茶を全て納得させる、これまでにないオチを用意していることが挙げられます。
 

TSUTAYA